Amati Haruka's artworks
2025年4月18日金曜日
小説 霊感少女と専属霊媒師 連作
小説 霊感少女と専属霊媒師「白昼夢」
「いい天気」
小さく呟く鹿子。
縁側で座り込み、春の優しい気候に心地よく目を閉じる。
こてん、と頭を軽く置いてみる。
その壁は大きく、鹿子は拒絶されるんじゃないかと内心はらはらしていた。
でも黙ったまま動かない。
春のそよ風のおかげだろうか。
鹿子は夢心地で目を閉じたまま風の音を聞いていた。
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